インターネットの利用が当たり前になった現代、セキュリティ対策は欠かせないものとなっています。
その中で、最近よく耳にする「VPN」という言葉。
なんとなくセキュリティ対策に良いらしいということは分かっていても、
「そもそもVPNってどういう仕組みなの?」
「無料VPNと有料VPNって何が違うの?」
「VPNを選ぶときに注意すべきことは?」
など、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、VPNの仕組みや種類に触れたうえで、選ぶときの重要なポイントを初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

皆さんのVPN選びの参考になればうれしいです!
VPNを利用するメリット
そもそもVPNとは何かを説明する前に、まずはVPNを使うことでどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。
セキュリティの向上
インターネット上でやり取りされるデータは、暗号化されていない場合、第三者に盗み見られたり、改ざんされたりする危険性があります。
VPNを使うことで、データ通信が暗号化されるため、こうしたリスクを軽減し、安全にインターネットを利用できます。
例えば、安全性が確保されていないフリーWi-Fiでも、VPN経由で利用すれば安全です。
匿名性の確保
インターネットを利用する際、Webサイトやアプリなどにアクセスすると、自分のIPアドレスが相手に伝わります。
IPアドレスは個人情報に繋がる可能性もあるため、プライバシーの観点から不安に感じる方もいるかもしれません。
VPNを使うと、VPNサーバーを経由してインターネットに接続するため、自分のIPアドレスを隠すことができます。
ジオブロッキングの回避
動画配信サービスなど、一部のWebサイトやサービスは、地域によってアクセスが制限されている場合があります。これをジオブロッキングと言います。
VPNで海外のサーバーに接続すると、ジオブロッキングを回避し、本来アクセスできないコンテンツにアクセスできるようになります。
例えば、海外旅行中に日本の動画配信サービスを見たい場合や、海外限定のゲームをプレイしたい場合などに役立ちます。
お得な価格でのサービス利用
旅行サイトや航空券予約サイトでは、ユーザーのアクセス元(IPアドレス)によって表示価格が異なる場合があります。
発展途上国など物価の安い国のVPNサーバーに接続してアクセスすれば、航空券やホテルをより安く予約できる可能性があります。

VPNのおかげで、インターネットを安全かつ賢く利用できるよ!
そもそもVPNとは?どんな仕組み?
VPNとは、「Virtual Private Network」の略で、日本語では「仮想専用線」や「仮想プライベートネットワーク」と呼ばれます 。
インターネット上に仮想的な専用回線を構築することで、上記のようなメリットを得ながら、プライバシーを保護しながら通信を行う技術です。
VPNは、主に3つの技術を用いることで、外部からの通信情報を読み込まれないような仕組みを構築しています 。
ここでは、VPNを支える3つの技術を解説します。
トンネリング
拠点と拠点をつなぐ仮想トンネルを構築する技術で、社内システムとPCやスマホなどのデバイスを仮想トンネルで接続し、外部から中を見えないようにするイメージです。
トンネリングにより作られた経路を通してやりとりすれば、他のユーザーの目に触れさせることなくデータや情報を送受信できます。
このトンネリングには、専用ルーターの設置が必要です。
カプセル化
トンネリング経路を通してやりとりするデータを通信プロトコルで包む技術です。データをカプセルに入れて送受信することで、中身を隠すイメージです。
カプセル化によってデータを別の形に再パッケージ化すると、外部からはデータの状態や性質が分からなくなります。
カプセル化されたデータは解除するまで中身を確認できないため、悪意ある第三者から情報を守って送受信できます。
暗号化
やりとりするデータを無意味な文字列に置き換える技術です。
VPNでは、トンネリングやカプセル化によってデータのやりとりに対する安全性を高めています。しかし、セキュリティリスクを完全に排除するのは難しいのが実情です。
そこで、暗号化によりデータそのものを無意味な文字列に置き換え、万が一第三者がデータに不正アクセスした場合でも、内容を解読できない状態にできます。

これら3つの技術を組み合わせることで、VPNは安全な通信を実現しているよ!
VPNの種類
VPNは、用途や規模、セキュリティレベルによっていくつかの種類に分けられます。ここでは、代表的なVPNの種類とその特徴について解説します。
インターネットVPN
インターネット回線を利用してVPNを構築する方法です。
比較的安価に導入できるというメリットがありますが、セキュリティレベルは他のVPNと比べて低い傾向にあります。
IP-VPN
閉域網と呼ばれる、特定のユーザーだけが利用できるネットワーク回線を利用してVPNを構築する方法です。
セキュリティレベルが高く、安定した通信速度が期待できます。
広域イーサネット
イーサネット技術を用いたVPNです。
IP-VPNよりも柔軟性が高く、大規模なネットワーク構築に適しています。
SSL VPN
WEBブラウザなどを利用してVPN接続を行う方式です。
ソフトウェアのインストールが不要で、手軽に利用できるのが特徴です。
ファイアウォールでブロックされたり、通信速度が制限される可能性が低いというメリットもあります。
IPsec VPN
IPsecと呼ばれるセキュリティプロトコルを用いたVPNです。
SSL VPNよりもセキュリティレベルが高く、より安全な通信が期待できます。
VPN選びで押さえておきたいポイント
VPNサービスは数多く存在し、それぞれに特徴があります。
ここでは、VPN選びで失敗しないために押さえておきたい6つのポイントを解説していきます。
速度と安定性
通信速度はVPNの利用体験を左右する重要な要素です。
特に動画視聴やオンラインゲームを楽しむ場合は注意が必要です。
- スピードテストなどで計測した自分の環境での測定値
- 最新の通信プロトコル対応状況
- 帯域制限の有無
通信速度の目安は以下の表を参考にしてみてください。
用途 | 推奨速度 | 備考 |
---|---|---|
Webブラウジング | 5Mbps以上 | 一般的なWebサイト閲覧に必要な速度 |
HD動画視聴(1080p) | 10Mbps以上 | Netflixやアマゾンプライムなど |
4K動画視聴 | 25Mbps以上 | 高画質での視聴に必要 |
オンラインゲーム | 15Mbps以上 | ping値50ms以下が理想的 |
ビデオ通話 | 8Mbps以上 | HD品質の双方向通信に必要 |
音楽ストリーミング | 2Mbps以上 | 高音質での再生に必要 |
また、主要なVPNプロトコルの比較表は以下のとおりです。
プロトコル | 速度 | セキュリティ | 安定性 | おすすめの用途 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|
WireGuard | 動画視聴、ゲーム | ★★★★★ | |||
IKEv2 | モバイル通信 | ★★★★☆ | |||
OpenVPN | 一般的な用途全般 | ★★★★☆ | |||
L2TP/IPSec | 安定性重視の通信 | ★★★☆☆ | |||
PPTP | 非推奨 | ★☆☆☆☆ |
WireGuardは最新の規格で、特に通信速度の面で優れています。
PPTPは脆弱性が指摘されているため、現在は非推奨で、過去に対応していても現在は非対応のVPNもあります。
また、VPNサービスによっては独自プロトコルを開発していることがあります。
たとえばExpressVPNは「Lightway」、NordVPNはWireGuardベースの「NordLynx」を独自に開発して採用しています。
また、実際の速度は利用環境や時間帯によって変動するので、無料トライアルや返金保証期間を利用し、実際の使用感を確認することをおすすめします。

サービスごとに必要な速度とプロトコルの特徴を押さえておくの結構大事!
セキュリティ機能
VPNの本来の目的であるセキュリティも重要なポイントです。
以下の機能が備わっているかどうかをチェックしましょう。
- Kill Switch(VPN接続が切れた際の通信遮断)
- DNS/IPリーク保護
- 強力な暗号化方式(多くの有料VPNではAES-256を採用)
- ログを取得しないポリシー(ノーログポリシー)
Kill Switchは、VPN接続が予期せず切断された場合、自動的にインターネット接続を遮断する機能です。
保護されていない状態でのデータ漏洩を防ぎます。
DNS/IPリーク保護は、閲覧中のサイトの情報(DNS)や利用者の位置情報(IP)が漏れるのを防ぐ機能です。
AES-256暗号化は、現代のコンピュータでは解読が事実上不可能とされる暗号化方式です。
米国政府も採用している最高レベルの暗号規格であり、オンライン上の通信を確実に保護します。
ノーログポリシーは、VPNプロバイダーがユーザーの通信履歴や接続記録を一切保存しないことを約束するものです。
第三者からの情報開示要求があっても、記録自体が存在しないのでプライバシーが守られます。
特に決済情報やプライバシーに関わる通信を行う場合は、これらの機能が充実したサービスを選びましょう。
サーバーの場所と数
サーバーの設置場所(国)と設置台数の豊富さは、VPNの利用範囲を拡大するのに役立ちます。
以下の点を重視して選んでみてください。
- 利用したい国・地域にサーバーがあるか
- サーバーの総数(多いほど混雑しにくい)
- 仮想サーバーと物理サーバーの区別
- P2P通信対応サーバーの有無
サーバーの場所は、利用目的によって重要です。
例えば、特定の国や地域限定のコンテンツにアクセスするには、その国のサーバーが必要になります。
VPNサーバーには、物理サーバーと仮想サーバーの2種類がある点も覚えておきましょう。
実際のハードウェアがその国に設置されている物理サーバーのほうが、ソフトウェアで場所を再現する仮想サーバーより安定した接続が見込めます。
また、サーバー数が多いほど、利用者の集中を避けられ、速度の安定性も期待できます。
ファイル共有などでP2P通信を行う場合は、その機能に対応したサーバーの有無を確認するのもポイントです。

利用したいサービスの国にVPNサーバーがあるかどうかは要チェック!
対応デバイス
さまざまな機器でVPNを利用する場合は、デバイスの対応状況を確認しましょう。
- 同時接続可能台数
- 対応OS(Windows、Mac、iOS、Androidなど)
- ルーターへの設置対応
- スマートTV対応
無料VPNの場合は1台から数台が多い一方、有料VPNであれば8台以上を同時に利用できるケースが多いです。
例えば、Surfsharkは同時接続台数が無制限なので、何台つないでも追加費用が発生しません。
家族やビジネスで複数人の利用者を想定している場合、同時接続可能台数に特に注目しましょう。
利用料金と支払いプラン
サブスクサービスが普及している今日では、毎月の料金がどれくらいになるかは重要なポイントになるでしょう。
料金については、以下のポイントを重視しながら検討してみてください。
- 長期契約での割引率
- 返金保証期間の有無
- 支払い方法の種類
- 自動更新の有無と解約のしやすさ
有料のVPNは、契約期間が長いほど月額料金は安くなるので、長期契約がもっともお得です。
とはいえ、初めての利用では、使い勝手などに不安があり、1ヶ月プランなど短期で試したくなるかもしれません。
でも安心してください。
有料VPNでは、使い勝手や通信品質が利用者に向いているかどうかを試してもらう目的で、返金保証付きのサービスが多いです。
返金保証期間は30日間が一般的(45日間の場合もある)。
その期間内でじっくりと試し、ちょっと合わないかもと感じたら返金保証を利用して解約すればいいのです。
返金保証を利用すると全額返金されるサービスがほとんどです。
ただし、返金保証はメールやライブチャットで申請しなければ返金処理をしてもらえない点に注意してください。
専用のアカウント画面で解約処理を行っても、返金処理は別で必要になります。
手続の詳細はは各サービスによって違うので、公式サイトで確認するか、ライブチャットで問い合わせてみましょう。
カスタマーサポート
問題が発生した際のサポート体制も、重要な検討ポイントとして挙げられます。
以下のポイントをチェックしてみてください。
- 24時間365日対応の有無
- 日本語サポートの有無
- 対応手段(ライブチャット、メールフォーム、電話など)
- 契約前の問い合わせ対応
多くの有料VPNでは、これらの確認ポイントをほぼクリアしていますが、対応手段は各サービスにより異なります。
例えばこの記事でおすすめしているVPNサービスの場合、ライブチャットが設置され、日本語でも対応してくれますが、Proton VPNだけは公式サイトの一部やサポートは英語のみです。
VPN初心者の場合、日本語でのサポートが受けられるかどうかが安心材料のひとつになるかもしれません。
英語が苦手に感じる人は、日本語で問題なく対応してもらえるサービスを選択するのがいいでしょう。
ただし、返金の手続き以外でサポートにお世話になるケースは少ないので、選ぶ基準のなかでも重要度は低めで問題ありません。
用途別にVPNを選ぶときのポイント
VPNの選び方は、主な使用目的によって変わってきます。
ここでは、代表的な用途別に最適なVPNを選ぶポイントについて解説します。
動画視聴向け
- 高速な通信速度
- 豊富なサーバーロケーション
- 動画配信サービス対応実績
- 帯域制限なし
動画視聴時のVPN選びで特に重要なのは「速度」と「安定性」です。
HD動画を快適に視聴するには最低でも10Mbps以上の速度が必要で、4K動画なら25Mbps以上が推奨されます。
各配信サービスのVPNポリシーにも注意が必要です。
NetflixやHulu、Disney+などの主要な配信サービスは、VPNの使用を制限している場合があります。
そのため、これらのサービスでの視聴実績が豊富なVPNを選ぶことで、コンテンツへのアクセスがブロックされるリスクを減らせるでしょう。
さらに、長時間の動画視聴では大量のデータ通信が発生するため、月間データ容量に制限のないVPNを選ぶことが重要です。
制限があると、月の途中で視聴できなくなる可能性があるので注意です。
オンラインゲーム向け
- 低いping値
- 通信の安定性
- ゲームサーバーに近いサーバーロケーション
- DDoS保護機能
オンラインゲームでは、1秒未満の遅延でも勝敗を左右する可能性があります。
ping値が50ms以下のVPNを選ぶことで、ゲーム内での反応速度の低下を最小限に抑えられます。
もちろん通信の安定性も重要です。
接続が突然切れたり速度が大きく変動したりすると、ゲームプレイに致命的な影響を与えます。
特にFPSや格闘ゲームなど、即時の反応が求められるジャンルではより重要になるでしょう。
プレイするゲームのサーバーに地理的に近いVPNサーバーを選択すれば、通信の遅延を最小限に抑えられます。
例えば、アジアのゲームサーバーでプレイする場合は、日本や韓国、シンガポールなどのVPNサーバーを選ぶのが理想的です。
DDoS保護機能は、オンラインゲーム時の攻撃からユーザーを守る重要な機能です。
競技性の高いイベントや大会では、この保護機能があることで安心してプレイを続けられるでしょう。
海外からの利用向け
- 日本サーバーの安定性と利用のしやすさ
- グローバルなサーバーネットワーク
- モバイルアプリの使いやすさ
- 信頼性の高いカスタマーサポート
海外からの利用では、まず日本のサーバーへの接続品質が最も重要です。
日本の動画配信サービスやニュースサイトにアクセスする際、安定した日本のIPアドレスが必要になるためです。
グローバルなサーバーネットワークがあれば、滞在先の国からより近い中継地点を選べるため、より快適な速度で日本のサーバーに接続できます。
例えば、ヨーロッパに滞在中の場合、アジアの中継サーバーを経由することで、より安定した接続が可能です。
モバイルアプリの使いやすさは、海外での実用性に直結します。
特にスマートフォンでの利用が多くなる海外では、簡単な操作で接続できることや、バッテリー消費の少なさが重要です。
海外では予期せぬ接続トラブルに遭遇する可能性も考えられます。
そんなときに、24時間かつ日本語でも対応してくれるカスタマーサポートがあると安心です。
時差の問題もあるため、メールだけでなくチャットサポートがあるVPNがいいでしょう。

おすすめのVPNならどれでもサポート充実!
ただし、Proton VPNは英語中心なので注意してね!
ビジネス向け
- 専用IPアドレスの利用可能
- 主要なビジネスアプリへの対応
- 日本語サポート体制
- 高度なセキュリティ機能
ビジネスでVPNを使用する際は、セキュリティと使いやすさの両立が重要です。
特にリモートワークやビジネス出張時は、カフェやホテルなどの公共Wi-Fiを使用する機会が増えるため、信頼性の高い大手VPNサービスの利用がおすすめです。
専用IPアドレスを使用すれば、社内システムやクラウドサービスへのアクセスがスムーズになり、Microsoft 365やGoogle Workspace、Zoomなどのビジネスアプリも快適に利用できるでしょう。
また、万が一のトラブル時には、24時間対応の日本語サポートがあると安心です。
本格的にビジネスで利用する場合、より上位のプランやビジネス専用のVPNサービスを活用するのもありです。

信頼性ならExpressVPN!
NordVPN ・Surfshark・Proton VPNは、より上位のプランがビジネス機能も充実しているよ!
おすすめの有料VPNサービス4選
数あるVPNサービスの中から、おすすめの有料VPNを4つ厳選しました。
VPNサービス | NordVPN | Surfshark | ExpressVPN | Proton VPN |
---|---|---|---|---|
月額料金(年契約時) | 570円 ~ 2,390円 | 288円 ~ 2,598円 | 約749円 ~ 約1,943円 | 約449円 ~ 約1,499円 |
同時接続数 | 10台 | 無制限 | 8台 | 10台 |
サーバー国数 | 111ヶ国 | 100ヶ国 | 105ヶ国 | 112ヶ国 |
サーバー数 | 6,800台以上 | 3,200台以上 | 3,000台以上 | 9,100台以上 |
無料プラン | なし | あり | ||
返金保証期間 | ノーログポリシー | |||
日本語サポート | 英語中心 | |||
キルスイッチ | ||||
ログ保持 | なし | |||
独自プロトコル | NordLynx | – | Lightway | – |
マルウェア対策 | ||||
広告ブロック |
それぞれのサービスの特徴やメリット・デメリットを比較し、自分にぴったりのVPNを見つけてください。
NordVPN:低価格ながら高速通信を実現

世界最大級のVPNサービスであるNordVPNは、6,800台以上のサーバーを世界中に設置し、高速かつ安定した通信が可能です。
料金も、2年プランなら月額換算500円台に抑えられるため、手ごろな価格で高速通信を体験できる、おすすめのVPNサービスです。
- 111ヶ国、6,800台以上のサーバーを展開
- 独自の「NordLynx」プロトコルによる高速通信
- 同時接続数:10台まで
- マルウェア・広告ブロック機能付き
- アメリカ政府も採用する暗号規格AES-256を採用
- ダブルVPN機能(通信を2重に暗号化)
- キルスイッチ機能(接続が切れてもデータを保護)
- プライベートDNS(プライバシーの保護を強化)
- 1ヶ月プラン:2,070円/月~
- 1年プラン(+ 3ヶ月無料):730円/月~
- 2年プラン(+ 3ヶ月無料):570円/月~
- 30日間の返金保証付き
NordVPNのくわしい解説は、こちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。

Surfshark:格安でもサービスは充実

Surfsharkは、低価格でありながら、無制限の同時接続台数や充実したセキュリティ機能など、コストパフォーマンスに優れたVPNサービスです。
家族全員でVPNを使いたい方や、多くのデバイスを同時に接続したい方におすすめです。
- 100ヶ国、3200以上のサーバー
- デバイス数無制限の同時接続
- 広告・トラッカーブロック機能(CleanWeb)
- ネットワーク制限を回避できる機能(NoBorders)
- WireGuardプロトコル対応
- マルチホップ機能(ダブルVPN)
- プライベートDNS搭載
- Androidデバイスの位置情報カスタマイズ機能
- 1ヶ月:2,238円/月~
- 12ヶ月(+ 4ヶ月無料):428円/月~
- 24ヶ月(+ 4ヶ月無料※):288円/月~
※One+プランは6ヶ月無料 - 30日間の返金保証付き
Surfsharkの詳細は、以下の記事でくわしく解説しているので参考にしてみてください。

ExpressVPN:高額な分、安定度抜群

ExpressVPNは、高速通信と安定性に定評のあるVPNサービスです。
世界105ヶ国に3,000台以上のサーバーを設置しているため、快適なVPN通信を実現できます。
以前は1年プランが最長でしたが、2年プランが増えたため、比較的安い料金で契約できるようになりました。
- 105ヶ国、3,000台以上のサーバーを展開
- 独自の高速プロトコル「Lightway」を採用
- 同時接続数:8台まで
- 広告・トラッカー・マルウェアをブロック(Threat Manager)
- アメリカ政府が採用している暗号規格と同じAES-256を採用
- 自動キルスイッチ機能(Network Lock)
- プライベートDNSで高速・安全なデータトラフィックを提供
- 再起動時にデータを完全消去するRAMサーバー(TrustedServer)
- 1ヶ月:12.95 USD/月(約1,943円)
- 1年(+ 4ヶ月無料):6.25 USD/月(約934円)
- 2年(+ 6ヶ月無料):4.99 USD/月(約749円)
- 30日間の返金保証付き
※1USD=150円で計算。円換算額は為替レートにより変動。年プランの料金は月額換算額。
ExpressVPN をもっとくわしく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

Proton VPN:プライバシー保護が優秀

Proton VPNは、高いセキュリティと匿名性を誇るVPNサービスです。
スイスに拠点があるため、厳しいプライバシー保護法の対象となっており、ユーザーのプライバシー保護に力を入れています。
有料プランだけでなく無料プランも提供しているため、他のサービスよりお試し感覚で利用しやすいかもしれません。
- 112ヶ国に9,200以上のサーバー
- オープンソースで透明性の高い運営
- Tor経由のVPN接続に対応
- 永久無料プランあり(ただし、対応国や設置サーバーは限定的)
- 完全暗号化されたトラフィック
- SecureCore機能(政府による監視が厳しい国での接続を保護)
- NetShieldによる広告・マルウェアのブロック
- 厳格なスイスのプライバシー法に準拠かつノーログポリシー
- 1ヶ月:9.99 USD/月(約1,499円)
- 1年:4.99 USD/月(約749円)
- 2年:2.99 USD/月(約449円)
- 30日間返金保証付き
※円換算額は為替レートにより変動。年プランの料金は月額換算額
Proton VPNの特徴や機能の詳細は以下の記事も参考にしてみてください。

有料サービスの
おすすめの無料VPNサービス3選:使い方を限定すれば安全なサービス
無料VPNは、セキュリティや通信速度の面で劣る場合が多いですが、中には安心して利用できるサービスもあります。
ここでは、おすすめの無料VPNを3つ紹介します。
VPN Gate:筑波大学が提供
VPN Gateは、筑波大学が提供する無料VPNサービスです。
サーバーは世界中のボランティアによって運営され、無料でVPNを利用できます。
VPN Gate の主なメリットは以下のとおりです。
- 完全無料で利用できる
- ユーザー登録は必要なし
- 世界中のサーバーに自由に接続できる
無料VPNのなかでも比較的速度が速く、サーバーも自由に選べるので、海外限定のサービスも利用しやすいです。

MMORPGのユーザーは、海外限定のβテストでよく利用しているね!
ただし、以下のデメリットがある点に注意してください。
- 通信速度が不安定
- ユーザーの接続ログはサーバーに記録される(ノーログポリシーではない)
- サーバーの運営者が信頼できるかどうか不明
- 設定を手動で行う必要がある
設定を自分で行う必要があるため、初心者にはむずかしく感じるかもしれません(詳細なマニュアルは公開されている)。
また、日本から遠いサーバーは、有料VPNサービスより通信速度が遅いので、例えばオンラインゲームで利用しても期待通りに動作しない可能性があります。
さらに、ノーログポリシーではなく、サーバーの運営者は必ずしも信頼できるとは限らないため、セキュリティリスクが高い点にも注意してください。
利用するにしても、個人情報の登録が不要なサービスに限定し、クレジットカードなどの入力が必要なサービスでの利用は避けるようにしましょう。
Proton VPN:有料プラン同様の安全性
有料VPNサービスで紹介したProton VPNは、有料プランだけでなく、無料プランも提供しています 。
主なメリットは以下のとおりです。
- 完全無料で利用できる(無料プランのみ)
- 有料プランと同様のセキュリティレベル(ノーログポリシー)
- 広告なしで利用できる
また、デメリットは以下のとおりです。
- サーバーを自由に選べない(自動で最適なサーバーにつながる)
- 接続できる国が5ヶ国に限定される
- 有料プランより速度が遅い
無料プランではサーバーを選択できないものの、有料プランと同様のセキュリティレベルで利用できます。
海外限定のサービスの利用には向いていませんが、インターネットの安全性を高める目的で利用するのであれば問題ありません。
フリーWi-Fiの安全性を確保したいときや、通信速度が不安定なときの改善策として利用するのがいいでしょう。
TunnelBear:無料でも利用可能な国が豊富
TunnelBearは、有料と無料どちらのプランも提供しているVPNサービスです。
主なメリットは以下のとおりです。
- 完全無料で利用できる(無料プランのみ)
- 無料プランでも有料プラン同様に多くの国に自由に接続できる(47か国)
- 有料プランと同様のセキュリティレベル(ノーログポリシー)
- 広告なしで利用できる
また、デメリットは以下のとおりです。
- 利用可能なデータ容量が1ヶ月2GBまでに限定される
- 通信がたまに途切れる
- 日本語に対応していない
無料プランでも有料プランと同じサーバーに自由に接続できるので、海外限定サービスも利用しやすいです。
ただし、通信速度はあまり速くないうえ、不安定な状態になるときも多く、使いづらさを感じます。
また、無料プランは利用できるデータ容量が1ヶ月2GBまでなので、データ利用量を意識しながら使う必要もあります。
どちらかといえば、メインとして利用している有料VPNサービスが不調時の代替VPNとするのが賢い活用方法かもしれません。
VPNの選び方でよくある質問(FAQ)
VPNの選び方でよくある質問に回答していきます。
VPNは無料と有料のどちらがいい?
VPNは、無料と有料のどちらが良いかは、利用目的や予算によって異なります 。
セキュリティや通信速度を重視する場合は、有料VPNが断然おすすめです。
個人情報などプライバシーにかかわる情報を必要としないサービスや、データ通信量が少なくても利用可能なサービスであれば、無料VPNを選択してもいいでしょう。
一番安全なVPNサービスは?
VPNサービスの安全性は、ノーログポリシーの有無やセキュリティ機能によって異なります 。
まずはノーログポリシーを掲げているかどうかを確認し、ビジネスシーンなどで安全性を重視したいのであれば、セキュリティ機能が充実しているサービスを選ぶと良いでしょう。
本記事で紹介した4つの有料VPNであれば、どれもセキュリティレベルが高く、安全に利用できるので安心です。
サービス名 | 月額料金 | おすすめポイント | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
NordVPN![]() | 570円 ~ 2,390円 | ・通信が高速 ・使い方が簡単 ・安全性が高い | 高速通信でインターネットを安全・快適に使いたい人 |
SurfShark![]() | 288円 ~ 2,598円 | ・料金が安い ・同時接続台数の制限なし ・設定が簡単 | VPNを家族みんなで使いたい人 |
ExpressVPN![]() | 約749円 ~ 約1,943円 | ・日本語対応が充実 ・設定が簡単 ・通信、アプリともに安定して使いやすい | 信頼性と安定性を重視したい人 |
Proton VPN | 約449円 ~ 約1,499円 | ・無料版がある ・安全性が高い ・無料と有料どちらのプランでも広告がない | まずは無料でVPNを試してみたい人 |
日本でおすすめのVPNは?
日本でおすすめのVPNは、日本語対応の有無や日本のサーバーの設置状況などを考慮して選ぶのがおすすめです。
本記事で紹介した有料VPNのなかで、日本語対応がもっとも充実しているのはExpressVPNです。
筑波大学の無料VPNは安全?
筑波大学の無料VPNは、運営が不特定多数で、サーバーに接続ログが記録されるので、安全とは言い切れません。
そのため、セキュリティをそれほど重視しないサービスでの利用に限定するのがおすすめです。
VPNは違法ですか?
日本や多くの欧米諸国の場合、VPNは違法ではなく合法です。
ただし、VPN使って違法行為を行えば、当然違法になあります。
また、中国・ロシア・北朝鮮などはVPNの利用を制限しているだけでなく、インターネットの利用自体も法で制限されいています。
場合によっては、刑罰を受ける可能性もあるので、現地で利用可能な範囲を事前に調べておきましょう。
VPNを使うとネットが遅くなるって本当ですか?
VPNを使うと、データを暗号化したり、VPNサーバーを経由したりするため、通信速度が遅くなる可能性はあります。
しかし、VPNサービスやサーバーの選び方、インターネット回線速度によっては、速度低下を感じない場合もあります。
例えば、本記事で紹介したNordVPNは高速通信に定評があり、下り速度(ダウンロード)で400Mbps以上出るなど、速度低下を感じさせないVPNの代表格です。
VPNで何ができるようになりますか?
VPNを使うと、主に3つのことができるようになります。
1つ目が、インターネットの安全性向上です。
カフェなど公共のフリーファイWi-Fi、オンラインショッピングやネットバンキングを安全に利用できます。
2つ目が、インターネット利用時のプライバシー保護で、広告会社などによる利用履歴の追跡を防げます。
3つ目は、ジオブロック(地域制限)の回避です。
居住地から制限されて通常は見られない海外のコンテンツにアクセスできたり、海外旅行中でも日本のサービスを使えたりします。
これらは、VPNサーバーに接続するだけで利用できます。
まとめ
VPNを選ぶときは、料金体系とサービス内容をしっかりと押さえることが重要です。
契約期間が長くなればなるほど料金は安くなるのが一般的なので、長期契約がおすすめです。
ただし、利用してみると自分の環境に合わない場合があるので、返金保証や無料プランでじっくり確認すると失敗しません。
特に本記事で紹介した4つの有料VPNサービスは、どれも30日間の返金保証付きなので安心です。
サービス名 | 月額料金 | おすすめポイント | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
NordVPN![]() | 570円 ~ 2,390円 | ・通信が高速 ・使い方が簡単 ・安全性が高い | 高速通信でインターネットを安全・快適に使いたい人 |
SurfShark![]() | 288円 ~ 2,598円 | ・料金が安い ・同時接続台数の制限なし ・設定が簡単 | VPNを家族みんなで使いたい人 |
ExpressVPN![]() | 約749円 ~ 約1,943円 | ・日本語対応が充実 ・設定が簡単 ・通信、アプリともに安定して使いやすい | 信頼性と安定性を重視したい人 |
Proton VPN | 約449円 ~ 約1,499円 | ・無料版がある ・安全性が高い ・無料と有料どちらのプランでも広告がない | まずは無料でVPNを試してみたい人 |
VPNは安全性を高めるだけでなく、プライベートでもビジネスでも利用シーンが多いツールなので、この機会に導入してみてください。

本記事で紹介したVPNは、直感的に使いやすいサービスばかりだよ!
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