2022年1月に公開されたガンダムシリーズの映画といえば『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』(以下、『閃光のハサウェイ』)。
コロナ禍の影響で度重なる公開延期になりながらも、2021年6月11日(金)に全国一斉公開。
そして2021年10月16日(土)からはAmazonプライムで見放題配信が始まりました。

アマプラ以外にも
Netflix、バンダイチャンネル、Hulu、U-NEXTでも
見放題で見れるんだよ!
でも『閃光のハサウェイ』ってガンダムシリーズをよく知らないと、見に行っても楽しめないんじゃないか?
そんな不安をお持ちの方もいるんじゃないでしょうか。

たしかに!
やっぱ過去作を予習した方がいいのかなあ
でもガンダムっていっぱいあるよね……
初見で見にいっちゃダメなの!?
結論からいえば、『閃光のハサウェイ』は過去作を見てから見に行くのがベストです。
ガンダム初見で見に行ってしまうと、途中で置いてけぼり感を味わって楽しさ半減する可能性大。
そこでこの記事では、こんな人たち向けに記事を書いてみました。
- 『閃光のハサウェイ』が初ガンダムでガンダムのこと何も知らない
- 『閃光のハサウェイ』見る前に過去作で予習しておきたい
- ガンダムの過去作が多すぎてどこからどこまで見ればいいか悩んでいる

れびぃはダブルオーでハマったよ!
でも過去作全然見たことないから、この記事を参考にするね!
『閃光のハサウェイ』のあらすじは?
いきなり過去作を紹介してもいいんですが、その前に『閃光のハサウェイ』のあらすじと、ガンダムシリーズにおいて最も重要な概念である「ニュータイプ」について知っておきましょう。

ニュータイプ……?
「ニュータイプ」とは、簡単に説明すると進化を遂げた新しい種類の人類を指す概念。
詳細についてはこの後で触れます。
まずは『閃光のハサウェイ』のあらすじから確認してみましょう。
以下は、『閃光のハサウェイ』公式サイトからの抜粋です。
第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。
『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ公式』サイトより
U.C.0105–。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。
そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府運動「マフティー」だ。リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。
アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。
シャアの反乱?
アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志?
それらを宿した戦士がハサウェイ?
どうでしょう?
このあらすじは過去作の内容をモリモリに盛り込んでいるので、『閃光のハサウェイ』が初ガンダムの人にとっては頭の中がモヤっとしたイメージで包まれてしまうのではないでしょうか。

???
れびぃもアムロとシャアってゲームでしか知らないんだよね……
ガンダムシリーズを見たことがあっても、ファーストガンダムから続く系譜の過去作を見ていない人たちは、れびぃのようにはてなマークが飛び交いそうです。
作中でも過去作の全てが語られるほどの時間は割かれないでしょう。
つまり、見ている途中で理解が追い付かないまま話が進んでいってしまう可能性があります。
ということは、やはり1作でもいいので、ここで紹介するガンダム過去作を事前に見ておくのがベストなのです。

れびぃは全部見るよ!!!
「ニュータイプ」についても知っておこう
ガンダムの世界にはほぼ必ずニュータイプという種類の人間が登場します。
ガンダムの世界には必要不可欠な存在です。

ニュータイプってなんですか?
少し順を追って説明していきましょう。
ガンダムといえば生みの親は富野由悠季監督です。
某テレビ番組でVTR出演した際には
『鬼滅潰す、エヴァ潰す!』
と豪語していたアニメ界では超重鎮的存在な人です。
その富野由悠季監督が手掛けたガンダムシリーズの主人公の多くが、この「ニュータイプ」という存在に成長します。
「ニュータイプ」の中でも最も有名なのが『ファーストガンダム』の主人公、アムロ・レイ。

アムロはゲームでよく出てくるから知ってる!
アムロはジオン軍との戦いの中で次第にニュータイプへと覚醒していきます。
そして敵であるジオン軍のニュータイプ・ララァ・スンとの出会いによって人が歩むべき理想の道を見出すことになるのです。

そうだったんだ!!!
ではこのニュータイプとは一体どういう存在なのでしょう。
ニュータイプとは
シャア・アズナブルの父、ジオン・ズム・ダイクンが提唱した新しい人類の概念です。
その概念がどんなものかというと―
爆発的に人口が増えすぎて居住地を地球から宇宙へと移らざるを得なくなった人類。
しかしその環境変化に応じて、人々のコミュニケーション能力は超人的に発達し、直観力や洞察力を著しく高めた人類へと覚醒していく。
その覚醒によって、人は人と「深くわかりあえる」ようになる。
「深くわかりあう」とは、他人の憎しみや悲しみをも理解し、わかちあえるようになること。
そして、こうしてわかちあえた人類は争うことはやめて、戦争もなくなる。
つまり、ニュータイプに覚醒することは人類の新たな革新へと繋がる。
ジオン・ズム・ダイクンが提唱する「ニュータイプ」の概念はこんな感じです。

ちょっと難しいけど、なんとなくわかったかも
ただし、『これがニュータイプだ』と明確に定義するものは存在しません。
アムロ・レイにしても「彼はニュータイプではないか」と言われているものの、本当にニュータイプに該当する存在なのかどうかは実は誰にもわかっていません。
そんなちょっとフワッとした定義のニュータイプの特徴は、超人的コミュニケーション能力です。
テレパシーともちょっと違います。
なぜなら、ニュータイプは死んでしまった人、すなわち魂とも心を通わせられる節があるからです。

死んだ人と話せるってオカルト!?
確かに、死者とも魂を通わせられるという設定はオカルトっぽいです。
それにちょっと宗教観が見え隠れする部分でもあります。
なので、人によってはうさん臭さを感じてしまうかもしれません。
「ニュータイプ」という概念には、富野由悠季監督が考える人間の理想像が詰まっているのではないか、と個人的には考えています。
富野由悠季監督は、過去に出演したテレビ番組で
『このニュータイプ理論を通して、人と人とがわかりあえる世界へ導きたかったがうまく伝わらなかった』
というような趣旨の発言をしています。
これはガンダムの世界における「ニュータイプ」という概念が、ストーリー上もっとも中核をなす存在であることを意味するのだと理解しています。
つまりニュータイプの理解が無いと、ガンダムを真に楽しむことはできないのです。
ガンダムがただのロボットアニメではない所以も、このニュータイプという概念がその要因の一つでしょう。
『閃光のハサウェイ』に限らずガンダム作品を見る際には、是非『ニュータイプとは何か?』を考えながら見てください。
個々がニュータイプ理論を考えることこそ富野由悠季監督の願いであり、ニュータイプの定義を明確にしていない理由がここにある気がしています。

れびぃも「ニュータイプ」について考えてみるよ!
『閃光のハサウェイ』を見る前に予習しておきたい過去作たち
ここからは『閃光のハサウェイ』を見る前に予習しておきたい過去作たちを、3つのカテゴリーに分けて紹介します。
最初のカテゴリーの過去作だけも見ておくと『閃光のハサウェイ』の世界観や、そこで語られる思想・理念をスムーズに受け入れることができるでしょう。

要チェックだね!!!
どうしても押さえておきたい過去作たち
劇場版 機動戦士ガンダム逆襲のシャア
まず絶対的に視聴しておかなければならないのが『逆襲のシャア』。
なぜなら『閃光のハサウェイ』は『逆襲のシャア』の続編だからです。

『逆襲のシャア』は『閃光のハサウェイ』公開直前ぐらいにTVで放送してたよね!
ではここで『逆襲のシャア』とはどんな作品なのか触れておきます。
舞台は『閃光のハサウェイ』の世界から12年前の宇宙世紀0093年。
ファーストガンダムの主人公アムロ・レイとその宿敵シャア・アズナブル。
二人の最後の決戦となるのがこの作品、『逆襲のシャア』です。
そういう意味ではファーストガンダムの完結作品と言っても過言ではないでしょう。
そんな英雄的存在二人の最終決戦ストーリーに、まだ13歳のハサウェイ・ノアが登場します。
ハサウェイはアムロ・レイの所属するロンドベル隊の艦長ブライト・ノアの息子。
その時点でアムロ・レイとは必然的に接点が生まれます。
しかも『逆襲のシャア』におけるハサウェイは、物語上、非常に重要なキーパーソンの一人です。
ストーリーの最終展開は、ハサウェイが鍵を開けたことによってもたらされたと言っても過言ではないぐらい。
伝説のニュータイプ、アムロ・レイと赤い彗星の異名を持ったシャア・アズナブルという二人の偉大な戦士の下で、初恋の甘酸っぱさと戦場の厳しい現実を同時に知ることになるハサウェイ。
この時の経験が『閃光のハサウェイ』における成長したハサウェイの糧となっています。
言うなれば、『逆襲のシャア』はハサウェイの思想や理念を形作った作品とも言えるのです。
他の過去作を見る余裕が無かったとしても、少なくとも『逆襲のシャア』だけは見てから劇場に足を運びみましょう。

ゲームでしか知らないアムロとシャアを見てみる!
劇場版 機動戦士ガンダム三部作
『逆襲のシャア』以外にも、もう少し過去作を見る余裕があるよという方には、やはり『ファーストガンダム』を見るのがお勧めです。
ガンダムの原点であり、アムロ・レイとシャア・アズナブルの原点ですからね。
二人が何故『逆襲のシャア』で戦うことになるのか?
二人の思想や理念はどのように形作られていったのか?
その辺を知る上でも重要な作品です。
といってもTV版だと全43話を見るのはなかなかの時間と労力がいりますよね。
そこで劇場版三部作に活躍してもらいます。


劇場版は以下のような構成でTV版を再編集したものです。
- 機動戦士ガンダム(劇場版)(2時間19分)
TV版第1話から第14話前半まで - 機動戦士ガンダムⅡ哀・戦士編(2時間13分)
TV版第14話後半から第31話前半まで - 機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙編(2時間20分)
TV版第31話後半から最終回第43話まで
多少設定が異なる部分もあったりするんですが、ストーリーの大筋や個々のキャラクターの性質に違いはありません。
アムロがニュータイプに覚醒していく過程とシャア・アズナブルと戦う理由の一端を垣間見ることができます。
そしてハサウェイの父、ブライト・ノアと母、ミライ・ヤシマの人物像も確認できることはハサウェイのルーツを確認することにもなります。
お時間のある方は、『ファーストガンダム』劇場版も是非チェックしておきましょう。

ハサウェイのお父さんとお母さん知りたい!
TV版 機動戦士Zガンダム
『ファーストガンダム』の劇場版も見ただけじゃ物足りない!
もっとアムロとシャアを理解したいよ!
という方にお勧めなのが『Zガンダム』です。
その理由は簡単。
『ファーストガンダム』から7年後の世界、宇宙世紀0087年がそのストーリーの舞台であり、『ファーストガンダム』の続編だからです。
実は『Zガンダム』も劇場版があるんですが、『機動戦士Ζガンダム A New Translation』と銘打つようにTV版とは異なる部分がわりと多いんです。
特に重要だと思っているシーンがカットもされているので、全50話という長編なのですが最初に見るならTV版の方をお勧めしたいんです。

れびぃは全話見る気まんまんだよ!!!
そんな『Zガンダム』の主人公はアムロじゃありません。
主人公は空手とモビルスーツの操縦に長けたカミーユ・ビダン。
でもアムロもシャアも、そしてハサウェイの両親も登場するし、7歳というまだあどけない年齢のハサウェイも登場するのです。
この時点でちょっと見たくなってきちゃいませんか?

Zガンダムにもハサウェイ出てくるんだ!?
ハサウェイはまだ7歳なのでストーリー上さほど影響力はありません。
しかしアムロと初めて会うのはこの『Zガンダム』の時代なんです。
ただし、この時のアムロは少し停滞期。
先の戦争(一年戦争)でニュータイプとして著しい戦果を挙げたアムロは英雄的存在になっていました。
しかしニュータイプとして持て囃される一方で、軍からは危険人物として監視される日々を送っていたのです。
裕福な暮らし向きではあっても監視の目が止まないその日々は、ある意味囚人のような生活でしょう。
そんな毎日に疲れと嫌気がさし、精神的にまいってしまったのかもしれません。
そんな停滞気味のアムロが復活していく過程を見れるのが『Zガンダム』だったりもします。

アムロだっていろいろあるよね、人間だもの
一方でかつてシャア・アズナブルと名乗っていた人物は、名を変えてクワトロ・バジーナに。
反連邦政府組織エゥーゴの一員として連邦軍と対峙します。
アムロと違ってシャアはまだ戦場にその身を預けていました。
そして『Zガンダム』ではシャアの理想・信念を自らが公に明らかにすることになります。
Zガンダムは彼が自らの正義を初めて公にした作品であり、シャアという人物が戦場を駆けるだけの戦士ではないことがわかる作品でもあります。
続く『逆襲のシャア』におけるシャアと『Zガンダム』におけるシャアに違いはあるのか?
そんなことにも目を向けると面白い作品です。
つまり、アムロとシャアをより深く知るための作品がこの『Zガンダム』なのです。

アムロのこともシャアのこともいっぱい知りたいね!
もっと深くガンダムサーガに浸るための過去作
ここからは、ガンダムにすっかりハマっちゃったし予習を完璧にしておきたい!という人向けです。

れびぃをお呼びですか?
あくまでも『閃光のハサウェイ』を見る上での前提知識となる作品、という観点で挙げています。
なので欲を言えばここに挙げていない『Vガンダム』や『∀ガンダム』もお勧めしたいんですが、そこをグッと堪えてカットしました。
以下に続く作品群は前述した内容と被るものもあるので、サラッと紹介していく程度にします。
TV版 機動戦士ガンダム
全43話からなるガンダムのルーツである『ファーストガンダム』TV版はやはり外せません。
人がニュータイプへと覚醒するその可能性を考えながらアムロの成長を見守りましょう。

劇場版 機動戦士Zガンダム三部作
前述したTV版に手を加えて新しい『Zガンダム』に生まれ変わった劇場版三部作。


TV版とはカミーユの性格が違うし、最終回の結末が大きく異なるのが特徴です。
言うなれば別の世界線の『Zガンダム』ということになります。
TV版放送終了から10年経過して富野由悠季監督の想いがどのように変化したのかを探るのに適した作品じゃないかと思います。
機動戦士ガンダムZZ
TV版『Zガンダム』の続編が全47話からなる『ガンダムZZ』です。
『ガンダムZZ』はTV版しか存在しません。
『ファーストガンダム』と『Zガンダム』は7年間のブランクがありました。
しかしこの『ガンダムZZ』はTV版『Zガンダム』から直接続く続編です。
ちなみに結末がTV版とは異なる劇場版の『Zガンダム』とは繋がりません。
そしてこの『ガンダムZZ』にはアムロもシャアも登場しません。
ただしアムロの存在はブライトたちのセリフから確認することはできます。
ハサウェイもこの作品には登場しないので、『閃光のハサウェイ』の予習用としては若干弱め。
ですが登場しないアムロやシャアの存在が妙に気になる不思議な作品でもあります。
そしてニュータイプやこの世界が抱える問題をより深く知るための作品であることは間違いありません。
小説版ガンダムシリーズ
ご存知でしたか?
ガンダムってそれぞれの作品に小説版が存在します。

それは初耳!!!
小説を読むのに抵抗の無い方は、以下に続く小説版のコンプリートをお勧めします。
Amazonなら全てkindle版で読むことも可能です。
■小説版機動戦士ガンダム Ⅰ~Ⅲ
■小説版機動戦士Zガンダム 第一部~第五部
■小説版機動戦士ガンダムZZ 第一部~第二部
■小説版機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
■小説版機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ 上・中・下

いっぱいいあるんだね!
これ全部富野由悠季監督が書いたの?
ストーリーはアニメ版と一緒なのかな??
ZZガンダム以外は富野由悠季監督が書いています。
ただし小説版はそれぞれの設定が、TV版と異なる部分があります。
登場するモビルスーツにも違いがあるんですよね。
小説版は小説版の世界線として続いていて、映像作品は映像作品の世界線。
そういう理解でいいと思います。
つまり、小説版の「閃光のハサウェイ」は小説版の「逆襲のシャア」の系譜であって、劇場版「閃光のハサウェイ」は劇場版「逆襲のシャア」の系譜の作品です。
ただしファーストガンダムだけは、さらに別の世界線。
小説版ファーストガンダムの結末は、誰もが衝撃を受けると思います。
多少種明かしをすれば、ファーストガンダムの小説版はどの作品とも繋がっていません。
ファーストガンダムの小説版は、この小説版のみで完結しているのです。
どういうことなのかは、実際に読んで確認してほしいところです。

小説版で別の世界線のガンダムも楽しみたいね!
富野由悠季監督作品じゃないけど押さえておきたい過去作たち
ここまでは挙げてきた作品は、全て富野由悠季監督が実際に手掛けた作品です。
しかし、富野由悠季監督が直接手を携えてはいないけど「閃光のハサウェイ」に繋がる過去作があります。
ここからはそんな過去作たちをゆるっと紹介していきます。
機動戦士ガンダムユニコーン(『RE:0096』含む)
『逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年が舞台の作品、それがこの『機動戦士ガンダムユニコーン』です。(以下、『ガンダムUC』)
『ガンダムUC』は富野由悠季監督の世界観をもっとも継承している作品だと感じています。
アムロやシャアは登場しません。
でもハサウェイの父・ブライトやエゥーゴ時代にアムロとかかわりの深かったベルトーチカ、そしてエゥーゴの主力艦アーガマの軍医だったハサン先生が登場します。
この辺がガンダムサーガの息吹を感じてちょっと高揚感が湧くところだったりします。
直接的に『閃光のハサウェイ』と繋がる作品ではありませんが、ガンダムの世界観をより具体化するためにも見て置いて損はないでしょう。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
こちらは『ファーストガンダム』よりも前の年代からスタートする作品です。
ガンダムの作品の中ではもっとも時代が古いのではないでしょうか。




『ファーストガンダム』の11年前の宇宙世紀0068年から物語は始まります。
そこには子供時代のシャアやその妹のセイラ・マスが。

シャアの子供時代に興味津々!!!
そうです、この『ORIGIN』は生い立ちを含めてシャアが何故シャアになったのかが語られている作品なのです。
そして富野由悠季監督は関わっていないんですが、『ファーストガンダム』でキャラクターデザインを務めた安彦良和さんが手がけた作品。
つまり、『ファーストガンダム』に登場する人物たちをもっともよく知る人物がシャアの過去を解き明かした作品とも言えます。
最初は漫画から始まった『ORIGIN』ですが、連載当初のキャッチコピーは『誰もが待っていた。これが本当のガンダムだ』。
このキャッチコピーが『ORIGIN』という作品の全てを物語っています。
シャアがシャアたる所以を知りたい人たちには是非見て欲しい作品です。
ちょっと余談
『閃光のハサウェイ』は前述したガンダムの生みの親である富野由悠季監督の手掛けた小説がベースです。
その小説が刊行されたのが1989年から1990年にかけて。
今から30年も前に書かれた小説なんですよね。
そして長年にわたって映像化が期待されつつも実現してこなかった作品でもあります。
往年のガンダムファンにとっては待ちに待った映像化なのだろうと想像します。
そしてガンダムといえば、庵野秀明監督にも多大な影響を与えた作品です。
庵野秀明監督といえばエヴァンゲリオンの生みの親。
コロナの影響もあって2021年にようやく公開された庵野秀明監督の最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、多くのエヴァファンに様々な感傷に浸らせてくれました。
そんな庵野秀明監督は
『エヴァンゲリオンTV版の第1話で、ファーストガンダムの1話を超えたかったけど超えられなかった。』
と後に語るほどファーストガンダムを意識していたし、その素晴らしさを絶賛してもいるんですよね。
『閃光のハサウェイ』は、庵野監督が超えられなかった『ファーストガンダム』の正当な系譜を持つ作品であり、そういう意味でも注目したい作品なのです。
まとめ
今回は『閃光のハサウェイ』を見る前の予習作品に必須なガンダム過去作たちを紹介しました。
結局たくさんあるじゃん!
と思うかもしれません。
でも追うのが大変なぐらい過去作があって
それがしかもストーリーとして続いているって凄くないですか?

ガンダム世界の歴史を勉強しているみたい!
『ファーストガンダム』から『閃光のハサウェイ』までずっと登場する人物もいるし、入れ替わりもあります。
途中で死んでしまった人たちもたくさんいます。
でもその人たちの意志や理想は続編の中でも生き続けていたりするんですよね。
ガンダムはただのロボットアニメかと思いがち。
でもガンダムの世界を深く知れば知るほどそこに潜む壮大なテーマに気づきます。
そこにはガンダムの生みの親、富野由悠季監督の思い描く人間社会の理想像の一端が見え隠れしているようにも思えます。
『閃光のハサウェイ』でガンダムを初めて知る人たちにも、富野由悠季監督が本当に見せたい世界を覗くことができますようにー。

ニュータイプになるために、れびぃもたくさんガンダム見るよ!
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